カメラ初心者必見!撮影モードの違いと使いこなすための基本知識

カメラ初心者必見!撮影モードの違いと使いこなすための基本知識

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「カメラの撮影モードって結局どれを使えばいいの?」

そんな疑問を持っていませんか?

カメラには「オート」「プログラムオート」「絞り優先」「シャッター優先」「マニュアル」など、さまざまな撮影モードがあります。

それぞれに違いがあり、適したシーンや活用法があるのですが、初心者の方にとっては「どれを使うべきかわからない」と悩むことが多いはずです。

この記事では、撮影モードの違いをわかりやすく解説し、あなたに最適なモードの選び方をお伝えします!

この記事を読むことで、次のような疑問や悩みが解決できます。

  • 撮影モードの違いがわからない
  • 初心者がまず使うべき撮影モードは?
  • 背景をぼかしたい、動きを止めたいときのモードは?

撮影モードを使いこなせば、あなたの写真はもっと自由に、もっと魅力的になります。

さっそく、撮影モードの違いと最適な使い方を学んでいきましょう!

撮影モードの違いを理解するための基本知識

撮影モードの違いを理解するための基本知識

カメラの「撮影モード」は、写真の仕上がりを左右する重要な要素です。

しかし、初心者の方の中には「どの撮影モードを使えばいいのかわからない」「そもそも撮影モードの違いがわからない」という人も多いでしょう。

結論から言うと、撮影モードの違いを理解すれば、シーンや目的に応じて適切な設定を選ぶことができ、思い通りの写真を撮ることができるようになります。

逆に、撮影モードを知らずに「なんとなくAUTOモードで撮るだけ」では、せっかくのカメラの性能を活かしきれず、うまく撮れない原因になってしまいます。

たとえば、以下のような失敗を経験したことはありませんか?

  • 背景をぼかしたいのに、すべてがはっきり写ってしまう
  • 動いている被写体がブレてしまう
  • 夜景が暗すぎて何が写っているかわからない

こうした失敗の多くは、適切な撮影モードを選んでいれば防げるものばかりです。

撮影モードの違いを理解することで、以下のようなことができるようになります。

  • シーンに合わせて最適な設定を選べるようになる
  • 写真の失敗が減り、思い通りの撮影ができる
  • オート任せではなく、自分の意図を反映した写真が撮れる

最初はオートで十分ですが、モードを使いこなせるようになれば、もっと自由に撮影を楽しめるようになります。

各撮影モードの特徴と使い方

カメラにはいくつかの撮影モードが用意されています。

カメラを初めて購入した初心者の方は「とりあえずオートモードを使う」ことが多いかもしれません。

しかし、撮影モードの違いを理解し、適切に使い分けることで、写真の仕上がりは格段に向上します。

オートモード(AUTOモード)カメラ任せで簡単撮影

オートモード(AUTOモード)カメラ任せで簡単撮影

オートモード(AUTO)は、カメラがすべての設定を自動で調整してくれる撮影モードです。

一眼カメラを初めて購入した初心者の方が最初に使うのに適しており、特に難しい設定を考えずに撮影できます。

オートモードを使うと、カメラが次のような項目を自動で調整してくれます。

  • 絞り(F値)(レンズをどれだけ開くか)
  • シャッタースピード(カメラがシャッターを開けている時間)
  • ISO感度(光を捉える感度)
  • ホワイトバランス(色の調整)

そのため、カメラを構えてシャッターボタンを押すだけで、それなりに綺麗な写真が撮れます。

プログラムオート(Pモード)ちょっと慣れてきたらコレ

プログラムオート(Pモード)ちょっと慣れてきたらコレ

プログラムオート(Pモード)は、オートモードと似ていますが、一部の設定を自分で調整できる「半自動モード」です

オートモードから次のステップへ進みたい人に最適です。

できれば、一眼カメラを購入したら、プログラムオートから使い始めるのがおすすめです。

プログラムオートでは、次のような設定を変更できます。

  • 露出補正
  • ISO感度の調整
  • ホワイトバランスの変更

カメラが自動でシャッタースピードと絞りを決めてくれるため、基本的な調整はカメラ任せにしつつ、より自分好みに写真を仕上げられます。

Pモードは、オートモードからステップアップするのに最適なモードです。

写真の明るさや色味を調整しながら、自分のイメージ通りの撮影に近づけることができます。

絞り優先モード(A / Avモード)背景をぼかした雰囲気のある写真に

絞り優先モード(A / Avモード)背景をぼかした雰囲気のある写真に

絞り優先モード(A / Avモード)は、「絞り値」を自分で設定し、シャッター速度をカメラが自動で設定してくれる撮影モードです。

絞り値とは、レンズの絞りの大きさを表す数値のことです。

絞り値が小さいほど背景がぼけやすく、大きいほど背景全体にピントが合います。

絞り優先モードでは、この絞り値を自分で調整することで、背景のぼけ具合をコントロールすることができます。

  • 背景をぼかす(絞りを開く = F値を小さくする)
  • 全体をくっきり写す(絞りを絞る = F値を大きくする)

カメラの撮影モードの中で、「絞り優先モード(A / Avモード)」は最も多く使われているモードの一つです。

その理由は、背景のボケ具合をコントロールしやすく、さまざまなシーンで使える汎用性が高いモードだからです。

絞り優先モードはプロのカメラマンから写真愛好家まで幅広い層が使っており、特にポートレート・風景・スナップ撮影では欠かせないモードとなっています。

絞り優先モードを使えば、背景のボケ具合をコントロールでき、より表現力のある写真を撮ることができます。

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シャッター優先モード(S / Tvモード)動くものを撮るならコレ

シャッター優先モード(S / Tvモード)動くものを撮るならコレ

シャッター優先モード(S / Tvモード)は、シャッター速度を自分で設定し、絞り値をカメラが自動で設定してくれる撮影モードです。

シャッター速度とは、シャッターが開いている時間のことを表します。

シャッター速度が速いほど動きを止めることができ、遅いほど動きを表現することができます。

シャッター優先モードでは、このシャッター速度を自分で調整することで、動く被写体を意図した通りに撮影することができます。

  • 速いシャッタースピード(1/1000秒など) → 動きを止める
  • 遅いシャッタースピード(1秒以上など) → 光の軌跡を撮る

シャッター優先モードは「カメラの時間操作」です。

動きのある被写体を撮るなら、シャッター優先モードを使いましょう。

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マニュアルモード(Mモード)全てを自分でコントロール

マニュアルモード(Mモード)全てを自分でコントロール

マニュアルモード(Mモード)は、シャッタースピード絞り(F値)ISO感度などをすべて自分で調整できるモードです。

初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、これを使いこなせるようになると、撮影の自由度が大幅に向上します。

マニュアルモードは最も自由度が高い撮影モードですが、その分、自分で設定を考えないといけないため、初心者には少しハードルが高いモードです。

しかし、少しずつ試してみることで、写真のクオリティを飛躍的に向上させることができます。

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初心者はオートモードから慣れていきましょう

最初はオートモード(AUTO)でカメラに慣れる
  • 特徴
    カメラがすべて自動調整
  • おすすめのシーン
    超初心者向け、スナップ写真
少しずつPモードに挑戦してみる
  • 特徴
    一部設定を自分で調整できる
  • おすすめのシーン
    日常の撮影、カメラに慣れてきた人
背景のボケを自由に調節してみる
  • 特徴
    背景をぼかしたり、全体をくっきり写す調整が可能
  • おすすめのシーン
    ポートレート、風景撮影
初心者でもプロのような写真が撮れる絞り優先モードの使い方を解説 初心者でもプロのような写真が撮れる絞り優先モードの使い方を解説
動くものを撮りたいならS / Tvモードを試してみる
  • 特徴
    シャッタースピードを調整して動きを止めるor流す
  • おすすめのシーン
    スポーツ、鉄道、動体撮影
シャッタースピードの基本がわかる!カメラ初心者向け簡単解説 シャッタースピードの基本がわかる!カメラ初心者向け簡単解説
撮影の幅を広げたいならマニュアルモード(M)に挑戦!
  • 特徴
    すべての設定を自分で調整
  • おすすめのシーン
    全ての撮影シーン、特殊な撮影
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どの撮影モードがどんな写真に向いているかを簡単に調べる方法

カメラの撮影モードを理解するには、実際にどのモードがどんな写真に使われているのかを知るのが一番です。

そのための簡単な方法として、カメラ雑誌や写真コンテストの入賞作品をチェックするのがとても効果的です。

カメラ雑誌やコンテストの写真を参考にするメリット
  • 実際の撮影データが掲載されていることが多い
  • プロや上級者がどのモードを使っているのかがわかる
  • 撮影モードだけでなく、F値・シャッタースピード・ISO感度などの設定も学べる
  • 特定のシーン(夜景・スポーツ・ポートレートなど)でどの設定が最適かがわかる

カメラ雑誌やコンテストの写真は、初心者向けのテクニック解説記事とは異なり、「実際にこの設定で撮影した結果」を目で見て確認できるのが大きなポイントです。

具体的な活用方法

  • カメラ雑誌をチェックする
    • 代表的なカメラ雑誌(例:『デジタルカメラマガジン』『カメラマン』『CAPA』など)を読む
    • 各写真に記載されている撮影モード・F値・シャッタースピード・ISO感度をチェックする
    • 「なぜこのモードを使ったのか?」を考えながら見る
  • 写真コンテストの入賞作品をチェックする
    • カメラ雑誌主催のフォトコンテストの入賞作品をチェック(雑誌や公式サイトに掲載)
    • 撮影モードと設定の関係性を学ぶ
  • 好きな写真の設定を試してみる
    • 気に入った写真の設定を、自分のカメラで実際に試してみる
    • 「このモードを使うとこういう写真になるんだ!」と実感する

カメラ雑誌や写真コンテストの入賞作品を見ることで、「どの撮影モードがどんな写真に向いているか」を簡単に調べることができます。

掲載されている撮影データを参考にすることで、「このモードを使えば、こういう写真が撮れる!」という具体的なイメージがつかめるようになります。

ぜひ、気に入った写真の設定をチェックしながら、自分のカメラで試してみてください。

露出、絞り値(F値)、シャッタースピード、ISO感度の関係性

露出、絞り値(F値)、シャッタースピード、ISO感度の関係性

写真は、レンズを通して入ってくる光をカメラのセンサーで捉えることで記録されます。

この光の量を適切に調整することを「露出」といいます。

露出を調整する要素として、絞り値(F値)シャッタースピードISO感度の3つがあります。

  • 絞り値(F値)
    レンズの絞りの大きさを表す数値です。絞り値が小さいほどレンズに入る光の量が多くなり、背景がぼけやすくなります。
  • シャッタースピード
    シャッターが開いている時間を表します。シャッター速度が速いほど動きを止めることができ、遅いほど光の軌跡を表現できます。
  • ISO感度
    カメラのセンサーが光にどれだけ敏感かを設定する数値です。ISO感度が高いほど暗い場所でも明るく写すことができますが、ノイズが増える可能性があります。

この3つの設定は「露出の三角形」とも呼ばれ、互いに関係し合っており、どれか1つを変えると、他の要素も調整する必要があります。

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各モードでのISO感度設定のポイント

ISO感度は、「写真の明るさ」を調整するための設定の1つです。

ISO感度を上げると写真が明るくなりますが、その反面、ノイズ(ザラつき)が増えるデメリットがあります。

そのため、撮影モードによって最適なISO感度の設定を意識することが重要です。

ISO感度設定は、撮影モードによって設定方法が異なります。

撮影モードISOの設定方法推奨ISO感度
オートモードカメラが自動設定自動(状況により変動)
プログラムオート手動調整可能100〜800
絞り優先モード手動調整可能100〜1600
シャッター優先モード手動調整可能100〜3200
マニュアルモード完全手動設定100〜6400(状況による)

ISO感度は、写真の明るさを調整する重要な設定ですが、高すぎるとノイズが増え、画質が低下するデメリットもあります。

そのため、撮影モードに応じた適切なISO感度の設定が重要です。

  • 基本はISO100〜200で撮影し、暗いときだけISOを上げる
  • 室内や曇りの日はISO400〜800を目安に調整
  • 夜景や暗所撮影ではISO1600以上にするが、ノイズに注意
  • オートISOを活用すると、状況に応じた適切なISO感度が自動で選ばれる

カメラ初心者の方は、まず「ISO感度100」で撮影し、暗いときだけISOを少しずつ上げる方法を試してみてください。

また、カメラの「オートISO設定」を活用するのも、初心者には便利な方法です。

ISO感度を適切にコントロールすることで、明るさと画質を両立した美しい写真を撮ることができるようになります

シーン別おすすめの撮影モードと設定

写真撮影を楽しむ上で、適切な撮影モードを選ぶことは非常に重要です。

シーンに合わせたモードと設定を選ぶことで、よりイメージに近い写真に仕上げることができます。

ここでは、代表的な撮影シーン別におすすめのモードと設定について解説していきます。

スナップ撮影に適したモードと設定

スナップ撮影に適したモードと設定

スナップ撮影では、「プログラムオート(Pモード)」または「絞り優先モード(A / Avモード)」がおすすめです。

これらのモードを使えば、カメラの設定を最小限の調整で済ませつつ、思い通りの写真を撮ることができます。

スナップ撮影は、日常の何気ない瞬間を切り取る撮影です。

そのため、シャッターチャンスを逃さないことが重要になります。

そのため、以下の点が重要になります。

ポイント
  • すぐにシャッターを切れること(設定に時間をかけられない)
  • 適度に背景をぼかし、被写体を際立たせることができる
  • 明るさ(露出)を素早く調整できること

プログラムオート(Pモード)は、シャッタースピードと絞り値をカメラが自動で決めてくれるので、初心者でもすぐに使えます。

一方、絞り優先モード(A / Avモード)を使えば、背景を適度にぼかした雰囲気のあるスナップが撮れます。

初心者はまずPモードで撮影し、慣れてきたら絞り優先モード(A / Avモード)で背景のボケ具合を調整してみましょう。

ポートレート撮影に適したモードと設定

ポートレート撮影に適したモードと設定

ポートレート(人物撮影)では、「絞り優先モード(A / Avモード)」を使うのがベストです。

このモードを使うことで、背景をぼかし、被写体を引き立てることができます。

ポートレート撮影では、被写体(人物)を美しく、魅力的に写すことが重要です。

絞り優先モードでは、絞り値を小さくすることで背景をぼかし、被写体を際立たせることができます。

ポイント
  • F値を小さくする(例:F1.8〜F2.8) → 背景がボケて、被写体が際立つ
  • F値を大きくする(例:F8〜F11) → 背景もくっきり写る(集合写真向き)
レンズのF値(絞り値)について初心者でもわかるように簡単解説 レンズのF値(絞り値)とは?初心者でもわかるように簡単解説

また、焦点距離の長いレンズ(85mm以上)を使うと、より自然で美しいポートレートが撮影できます。

ポートレート撮影では、絞り優先モード(A / Avモード)を使い、F値を小さくして背景をぼかすのがコツです。

より美しい仕上がりにするために、望遠レンズや単焦点レンズを活用しましょう。

初心者でもプロのような写真が撮れる絞り優先モードの使い方を解説 初心者でもプロのような写真が撮れる絞り優先モードの使い方を解説

風景撮影に適したモードと設定

風景撮影に適したモードと設定

風景撮影には、絞り優先モード(A/Avモード)がおすすめです。

風景撮影では、手前から遠くの景色までしっかりピントを合わせる必要があります。

そのため、F値を大きくすることで被写界深度(ピントの合う範囲)を広げることが重要になります。

ポイント
  • F8〜F16 → 風景全体がシャープに写る
  • ISO感度は低め(100〜200) → 画質をできるだけ綺麗に保つ

また、三脚を使うことでブレを防ぎ、よりシャープな写真を撮ることができます。

風景撮影は「風景画を描くこと」と同じです。

細かいディテールまでしっかり描くためには、ピントを全体に合わせることが重要になります。

初心者でもプロのような写真が撮れる絞り優先モードの使い方を解説 初心者でもプロのような写真が撮れる絞り優先モードの使い方を解説 レンズのF値(絞り値)について初心者でもわかるように簡単解説 レンズのF値(絞り値)とは?初心者でもわかるように簡単解説

スポーツや乗り物撮影に最適なモードと設定

スポーツや乗り物撮影に最適なモードと設定

スポーツや動いている乗り物を撮影するなら、「シャッター優先モード(S / Tvモード)」を使い、「連写(連続撮影)」を組み合わせると、決定的な瞬間を逃さず撮影できます。

動きが速い被写体を撮る際、1枚ずつ撮影しているとベストなタイミングを逃してしまうため、連写を活用するのがポイントです。

また、意図的にシャッタースピードを遅くすることで、流し撮りをすることができます。

ポイント
  • シャッタースピードを速くする(1/500秒以上) → 動きを止める
  • シャッタースピードを遅くする(1/30秒など) → 被写体が流れるような表現ができる(流し撮り)

スポーツや乗り物の撮影では、シャッター優先モード(S / Tvモード)を使い、1/500秒以上の高速シャッターを設定するのがポイントです。

流し撮りをしたい場合は、逆にシャッタースピードを遅くすることで、スピード感を演出できます。

シャッタースピードの基本がわかる!カメラ初心者向け簡単解説 シャッタースピードの基本がわかる!カメラ初心者向け簡単解説

夜景撮影に適したモードと設定

夜景撮影に適したモードと設定

夜景撮影には、マニュアルモード(Mモード)がおすすめです。

夜景撮影では、光量が少ないため、カメラの設定を適切に行う必要があります。

マニュアルモードでは、シャッター速度、絞り値、ISO感度を自分で調整することで、意図した明るさの写真にすることができます。

夜景撮影では、日中の撮影とは異なり、光が少ないため、カメラの設定を適切に調整しないと、暗くて何も写らない写真になってしまいます。

そのため、以下のポイントを意識することが大切です。

ポイント
  • シャッタースピードを遅くする
  • ISO感度は低めに設定し、ノイズを抑える
  • 三脚を使用してカメラのブレを防ぐ

シャッタースピードを遅くすると、その分だけカメラのブレが発生しやすくなるため、三脚の使用は必須です。

夜景撮影では、シャッタースピードを遅くして、ISO感度を低めに設定し、三脚を使うことで、ノイズの少ない美しい写真を撮ることができます。

カメラ初心者でもできる!マニュアルモードの基本と使い方を徹底解説 カメラ初心者でもできる!マニュアルモードの基本と使い方を徹底解説

マニュアルモードでの長時間露光テクニック

マニュアルモードでの長時間露光テクニック

マニュアルモード(Mモード)を使い、長時間露光(シャッタースピードを数秒〜数分に設定する)を活用することで、肉眼では見えない幻想的な光の表現が可能になります。

特に、車のライトの軌跡、星空の流れ、滝の滑らかな水流などを美しく撮影できるテクニックです。

長時間露光では、カメラのシャッターを長時間開けることで、光をたくさん取り込むことができます。

これにより、次のような効果を生み出すことができます。

被写体シャッタースピードの目安効果
車のライトの軌跡5〜30秒流れる光の線を描く
滝や川の水流1〜5秒水が絹のように滑らかに
星空10〜30秒鮮明な星空を写す
星の軌跡30分〜数時間星が円を描くように写る

長時間露光では手ブレが起こりやすいため、三脚とレリーズ(シャッターを押さずに撮影できるリモコン)を使用するのが必須です。

長時間露光を活用すると、肉眼では見えない美しい光の軌跡や幻想的な景色を撮影することができます。

夜景撮影をさらにワンランク上げたい」「特別な表現をしたい」という方に、ぜひ挑戦してほしい撮影テクニックです!

三脚をしっかり固定し、適切なシャッタースピードを設定することで、驚くほど美しい写真を撮ることができます。

また、比較明合成を使うことで、光の軌跡を美しく表現できます。

比較明合成

比較明合成とは、画像編集ソフトウェアで使用される技術の一つで、複数の画像を組み合わせて1枚の完成した作品を作り上げる方法です。

比較明合成を使うと、車のライトの軌跡や、星の軌跡、花火の写真など、肉眼では見えないようなダイナミックで幻想的な表現ができます。

簡単!Photoshopを使った比較明合成の手順とポイント 簡単!Photoshopを使った比較明合成の手順とポイント

初心者は撮影の記録(画質モード)はRAW形式+JPEGがおすすめ

初心者は撮影の記録(画質モード)はRAW形式+JPEGがおすすめ

カメラ初心者の方には、撮影の記録(画質モード)形式をRAW形式とJPEG形式の同時記録に設定することをおすすめします。

この方法を使うと、JPEGの手軽さとRAWの高画質・編集の自由度を同時に記録できるため、編集の自由度が広がります。

JPEG形式
  • 特徴
    撮影時にカメラ内で画像処理(圧縮)が行われ、そのまま写真として見たり共有したりできる形式です。
  • メリット
    ファイルサイズが小さく、扱いやすい。
  • デメリット
    編集の自由度が低い。

JPEG形式は、撮影後すぐに写真を見たり共有したりできますが、編集の自由度が低く、RAW形式に比べて画質が劣化しやすいというデメリットがあります。

RAW形式
  • 特徴
    カメラのセンサーが捉えた光の情報をそのまま記録する形式です。
  • メリット
    編集の自由度が非常に高い。
  • デメリット
    ファイルサイズが大きい。

RAW形式は、撮影後にパソコンなどで現像(RAW現像)と呼ばれる処理を行うことで、明るさ、色合い、ホワイトバランスなどを自由に調整できます。

しかし、RAW現像には専用のソフトウェアが必要で、ある程度の知識と技術が必要です。

カメラ初心者には、「RAW+JPEG」形式で撮影するのがベストです。

この方法なら、JPEGの手軽さを活かしつつ、RAWの編集の自由度も確保できます。

  • JPEG → すぐにSNSや印刷に使える
  • RAW → 撮影後の編集の自由度が非常に高い
  • 「RAW+JPEG」なら、両方のメリットを活かせる

初心者のうちは、JPEGだけで撮影して後から後悔することが多いですが、RAWデータがあれば失敗した写真を修正できるので、「とりあえずRAW+JPEGで撮っておく」のが安心です。

カメラの設定で「RAW+JPEG」を選んでおけば、毎回両方のデータが保存されるので、ぜひ試してみてください。

RAWとJPEGの違いを初心者向けに簡単解説!使い分けと選び方 RAWとJPEGの違いを初心者向けに簡単解説!使い分けと選び方

撮影モードの違いと使いこなすための基本知識:まとめ

この記事では、カメラの撮影モードの違いと、それぞれの使い方について詳しく解説しました。

撮影モードを理解し、適切に使い分けることで、オートモードだけでは撮れなかった表現豊かな写真を撮影できるようになります。

特に重要なポイントをまとめました。

  • オートモード(AUTO)
    カメラがすべて自動で調整するので、初心者向けだが細かい設定はできない
  • プログラムオート(Pモード)
    シャッタースピードと絞りをカメラが決めつつ、一部設定を自分で調整できる
  • 絞り優先モード(A / Avモード)
    背景のボケ具合を調整でき、ポートレートや風景撮影に最適
  • シャッター優先モード(S / Tvモード)
    動きを止めたり流したりできるので、スポーツや乗り物撮影に向いている
  • マニュアルモード(Mモード)
    すべての設定を自分で調整するため、夜景や特殊な撮影に適している
  • 露出
    露出は絞り値(F値)、シャッタースピード、ISO感度が密接に関係している
  • 記録(画質モード)はRAW形式+JPEGがおすすめ
    カメラ初心者には、「RAW+JPEG」形式で撮影するのがベストです。

どのモードを使うか迷ったときは、「撮りたい写真のイメージ」に合わせて選ぶのがポイントです!

背景をぼかしたいなら「絞り優先」、動きを止めたいなら「シャッター優先」など、撮影シーンに合ったモードを試してみましょう。

カメラの撮影モードを使いこなせるようになると、表現の幅が広がり、より魅力的な写真を撮影できるようになります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ試しながら、自分に合った撮影モードを見つけてください。