横浜のシンボル、横浜マリンタワー。
ここはランドマークタワーができる前は、間違いなく横浜の夜景スポットでトップクラスだったと思います。
ランドマークタワーに比べると高さは全然低いですが、横浜マリンタワーから見る夜景は「横浜」を感じることができます。
この記事では、横浜マリンタワーでの夜景撮影に必要な基本的なカメラ設定やレンズ選びまで詳しく解説します。
初めて夜景撮影に挑戦する方も、これまでの経験をさらにレベルアップしたい方も、この記事を読めば、自信を持ってカメラを構えられるはずです。
さらに、横浜マリンタワーならではの光の軌跡を活かした構図も紹介します。
この記事を参考にすれば、ただ撮るだけではなく、撮影した写真を見た人々に感動を与えるような一枚を残すことができるでしょう。
あなたも横浜マリンタワーで、自分だけの特別な夜景写真を手に入れませんか?
みなとみらいができる前は、山下公園・氷川丸・横浜マリンタワー・中華街が横浜を代表する名所だったはずです。
現在のマリンタワーは2代目で、外観はシルバーで夜になるとカラフルにライトアップされます。
ちなみに初代は外観は紅白でした。
高さは高くないんですが、これはこれでちょうどいい感じなんです。
- 横浜マリンタワー:展望台94m
- 横浜ランドマークタワー:展望台272m
ランドマークは眼下に夜景が広がっている感じですがマリンタワーは手が届きそうな夜景といった感じです。
横浜マリンタワーのおすすめ構図:
マリンタワーからの眺めで、赤レンガ倉庫方面の眺めが一番美しいと思ってます。
横浜ランドマークタワーからの眺めもそうですが、人工的に作られた都市夜景です。
しかし、人工的に作られた物であっても美しいものは美しいです。
マリンタワーの展望台に行ったら一番最初にこの構図を撮ってみてはどうでしょうか。
横浜マリンタワーから首都高側を撮る
横浜マリンタワーから見た首都高側の夜景は、光のラインが織り成すダイナミックな都市景観を捉えることができます。
首都高は車のライトが流れるように動き、その光の軌跡が幻想的な写真を生み出します。
- 光の軌跡
車のライトが動く様子を長時間露光で撮影すると、光の帯のように写り、写真に動きが加わります。 - 都市のダイナミズム
ビルの灯りや車の動きが一体となり、都会ならではの力強い雰囲気が強調されます。 - 構図のポイント
首都高の曲線を活かして、遠近感や奥行きを表現すると迫力ある写真が撮れます。
横浜マリンタワーから見た首都高側の夜景は、光の流れを活かした幻想的な写真が撮れます。
横浜マリンタワーから山下公園を撮る
横浜マリンタワーの目の前には山下公園があります。
山下公園は昼間の観光地としても有名ですが、夜になると、公園の柔らかい光と海沿いのライトアップが美しい景観を作り出します。
マリンタワーから山下公園を撮ると、なんとも言えない横浜らしさを感じます。
- 自然と光の融合
山下公園の夜景は、木々や広がる芝生にやさしい照明が灯り、都会の喧騒から離れた落ち着きのある雰囲気を感じられます。 - 静かなロマンチックな雰囲気
都会の中でも、静けさが際立つ山下公園は、カップルや家族連れに人気のスポットです。
初心者の方でも、広角レンズを使用すると、公園の広がりを美しく写し取ることができます。
山下公園の夜景は、静かで落ち着いた雰囲気と、都会の光とのコントラストが魅力です。
夜の公園を広角レンズで捉えることで、柔らかい光に包まれた都会の一角を美しく写真に残すことができます。
横浜マリンタワーからベイブリッジを撮る
横浜マリンタワーからはベイブリッジも見ることができます。
ランドマークタワーからも見ることができますが、マリンタワーからの眺めが勝っています。
更にベイブリッジの奥に鶴見つばさ橋も見ることができます。
- 横浜ベイブリッジ:全長860m
- 鶴見つばさ橋:全長1020m
ベイブリッジもつばさ橋もマリンタワーができた頃には存在しなかった橋ですが、橋ができてからは昔から架かっていた橋のように、ごく自然な眺めになっているような感じではないでしょうか。
ベイブリッジは、横浜の夜景を語る上で欠かせない存在であり、夜景に華やかさと迫力を与えます。
- ライトアップされた橋の美しさ
ベイブリッジのライトアップは、遠くからでもはっきりと見え、夜景全体に立体感と奥行きを加えます。 - 湾岸エリアのシンボル
ベイブリッジは、横浜の海岸線を象徴するランドマークとして、夜景撮影に欠かせない被写体です。 - 構図の工夫
横浜港や遠くに見える都市の灯りを一緒に収めると、より壮大な景色が写真に表現されます。
望遠レンズを使用すると、ベイブリッジをより大きく写し、背景の海や夜空とのコントラストを強調できます。
横浜ベイブリッジが青くライトアップするする時間があることはご存じでしょうか。
いつもは橋の色は「白」ですが、ある時間帯になると青くライトアップします。
青くライトアップするのは24時までで、日没後の毎時20分から30分までの10分間と毎時50分から正時までの10分間です。
夜景撮影の設定と機材選びを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
参考:夜景撮影の設定を簡単解説!初心者が失敗しないための設定と機材選び
夜景撮影の設定を簡単解説!初心者が失敗しないための設定と機材選び夜景撮影に必要なカメラ機材
横浜マリンタワーで夜景を撮影するには、カメラ、三脚、レリーズ(リモートコード)、が必要です。
夜景撮影では、光量が少ないため、カメラのブレを抑え、シャープな画像を撮るための機材が重要です。
- カメラ
夜景撮影に適したカメラは、ISO感度を調整できるものがベストです。初心者向けのデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラでも十分対応できます。 - 三脚
長時間露光でカメラを安定させるために不可欠です。カメラが動かないように固定することで、ブレを防ぎます。 - レリーズ(リモートコード)
シャッターボタンを押す際の揺れを防ぐため、リモートシャッターを使うことでよりクリアな写真が撮れます。 - 映り込み防止アイテム
ガラス越しの撮影で映り込みを防ぐためのアイテムです。
夜景撮影を成功させるためには、カメラ、三脚、レリーズ(リモートコード)、映り込み防止アイテムを揃えることが重要です。
特にカメラのブレを防ぐ機材を用意することで、夜景の美しさをシャープに捉えられます。
撮影に最適なレンズと三脚の選び方
夜景撮影には、標準ズームレンズが最適です。
加えて、望遠ズームレンズも持っていると、より多様な構図で撮影が可能になります。
標準ズームレンズは、広い範囲を捉えることができるため、夜景全体をバランスよく撮影するのに向いています。
また、望遠ズームレンズを使うことで、遠くの被写体を大きく写し、ダイナミックな写真が撮れます。
- 標準ズームレンズ
一般的に24mm~70mmの範囲をカバーしており、広角から中距離まで撮影できるため、横浜マリンタワーやその周辺の広がりを綺麗に捉えます。 - 望遠ズームレンズ
70mm以上のズームが可能で、離れた場所にあるベイブリッジやビル群などを大きく引き寄せて撮影できます。特に、構図に遠景を加えたいときに便利です。
また、三脚は夜景撮影の必須アイテムです。
夜景撮影ではシャッタースピードが遅くなるため、カメラがブレないようにしっかりと固定する必要があります。
三脚の選び方
軽量で持ち運びしやすいものを選ぶと便利です。高さ調整ができ、安定性が高いものを選ぶと、さまざまな地形での撮影に対応できます。
夜景撮影には、広角と中距離をカバーする標準ズームレンズが使いやすいですが、遠景を美しく収めるために望遠ズームレンズも併用すると効果的です。
三脚は軽量で耐荷重の高いものを選ぶことで、横浜マリンタワーからの美しい夜景をしっかりと撮影することができます。
低感度撮影でシャープな夜景を撮るコツ
低感度設定(ISO 100~400)で撮影すると、ノイズが少なく、シャープな夜景が撮れます。
ISO感度は、カメラが光をどれだけ取り込むかを調整する設定です。
感度が高いと明るくなりますが、ノイズ(写真のざらつき)が増えます。
逆に、低感度に設定することで、シャープで鮮明な画像を得られます。
- 低感度設定の利点
夜景は光が少ないため、高感度にしがちですが、低感度に設定し、長時間露光を使うことで、よりシャープな写真が撮れます。 - 三脚の重要性
低感度設定ではシャッタースピードが遅くなるため、カメラを安定させる三脚が必須です。
低感度での撮影は、シャープでクリアな夜景を捉えるための基本です。
ISO感度を低く設定し、三脚を活用することで、ノイズの少ない美しい夜景を撮影できます。
長時間露光でダイナミックな光の動きを表現する方法
長時間露光を使うと、光の動きが滑らかに表現され、ダイナミックな夜景写真が撮影できます。
長時間露光とは、シャッタースピードを長く設定して、光をたくさん取り込む方法です。
この技法を使うと、車のライトが光跡となって写り、動きのある写真が撮れます。
- 光の軌跡を撮影
車や船のライトの動きが流れるように表現され、静止している建物と対照的な動感を作り出します。 - おすすめの設定
シャッタースピードを数秒から30秒に設定し、カメラが動かないよう三脚を使用します。また、バルブモード(シャッターを押している間、開き続けるモード)を使うと、さらに自由に撮影できます。
設定項目 | 推奨設定 |
---|---|
シャッタースピード | 8~30秒 |
絞り値 | f/8~f/16 |
ISO感度 | 100~400 |
長時間露光は、光の動きをダイナミックに表現するために欠かせないテクニックです。
横浜マリンタワーからの夜景を、動きと静けさを同時に感じさせる一枚に仕上げることができます。
横浜マリンタワーの夜景撮影におすすめの時間帯
マリンタワーでの夜景撮影に最適な時間帯は、日没直後の「マジックアワー」と、完全に日が落ちた後の夜景です。
これらの時間帯は、それぞれ異なる雰囲気の美しい夜景が楽しめ、写真撮影には最適です。
マジックアワー」とは、日没後の約30分〜1時間の時間帯で、空が完全に暗くなる前に街のライトが点灯し始め、自然光と人工光が調和した幻想的な雰囲気が生まれる時間です。
また、完全に日が落ちた後は、都市のライトアップがより際立ち、夜景撮影にふさわしい明るさが得られます。
- マジックアワーの魅力
この時間帯は、空がまだ青みを帯びた状態で、街のライトアップが進行中です。自然なグラデーションの空が背景に広がり、街の光との対比が幻想的な写真を生み出します。 - 日没後の夜景の魅力
完全に日が落ちた後、みなとみらい全体のライトアップが際立ち、ビルや観覧車、港の光がより鮮明に見えます。この時間帯では、露出を調整しながら撮影することで、光のコントラストを最大限に引き出すことができます。
ランドマークタワーで夜景撮影を楽しむには、マジックアワーと日没後の2つの時間帯がベストです。
明日以降の日の入時間を知りたい方は、こちらをご覧ください。
夜景撮影で知りたいマジックアワーの時間帯自然光と人工光が織りなす風景を捉えるため、時間帯に応じてカメラ設定を調整し、幻想的な夜景を楽しみましょう。
横浜マリンタワーもランドマークタワーと同じく夜に室内から外の夜景を撮るので、映り込みがかなり激しいです。
とくに広角レンズでの撮影は、細心の注意が必要です。
その場で確認して何も映り込みがないと思っても、家に帰ってパソコンで見たら予期せぬところに映り込みがる場合があります。
夜景撮影をより楽しむためには、「忍者レフ」といった映り込みを防ぐアイテムが欠かせません。
忍者レフは、夜景撮影の際にガラス越しの映り込みを防ぐために使われる便利なアイテムです。
こういったアイテムを活用することで、ガラスに映り込む光を防ぎ、よりクリアな夜景撮影が可能になります。
忍者レフにはサイズが通常サイズとミニサイズの2つありますが、通常タイプをおすすめします。
とくに広角レンズを使うときは通常サイズがいいと思います。
コツとしては、ガラスに対してレンズをなるべく直角になるようにしてください。
広角レンズをガラスに対して斜めにしている場合は要注意です。
マリンタワーの展望台のガラスはけっこう汚れている場合があります。
横浜マリンタワーは、神奈川県横浜市中区に位置するランドマークのひとつで、特に横浜港周辺の観光名所として有名です。
横浜港の玄関口に立つこのタワーは、長い歴史とともに横浜のシンボル的な存在として親しまれています。
高さと構造
横浜マリンタワーは、全高106メートルで、展望台は94メートルの高さにあります。
1961年に開業され、当時は「世界一高い灯台」としても知られていました。
建築デザインはスタイリッシュな近代的タワーで、鉄骨造の細いフォルムが特徴です。
展望台
94メートルの展望フロアからは、横浜港やみなとみらいエリア、そして天気が良ければ遠くに富士山を望むこともできます。
特に、夜になると横浜ベイブリッジやみなとみらいの夜景が眼下に広がり、美しいパノラマビューが楽しめるため、カップルや観光客に人気の夜景スポットです。
ライトアップ
横浜マリンタワーは、夜間に美しいライトアップが施されており、横浜の夜景の一部として際立つ存在となっています。
季節やイベントによって異なる色で照らされることもあり、イルミネーションイベントの時期は特に見応えがあります。
歴史と再生
横浜マリンタワーは、1961年の開業以来、横浜港の象徴的存在として長く愛されてきました。
しかし、老朽化に伴い2006年に一時閉鎖され、その後、改修工事を経て2009年に再オープンしました。
このリニューアルにより、展望台や周辺施設が一新され、再び多くの観光客を迎え入れることができるようになりました。
横浜マリンタワーは、横浜の観光エリアである山下公園のすぐ隣に位置しています。
山下公園は、横浜港を望む散歩道やベンチがあり、リラックスしたひとときを過ごせる場所です。
また、近くには中華街や赤レンガ倉庫といった観光スポットも多く、観光ルートの一部として訪れる人が多いです。
山下公園
横浜マリンタワーから徒歩圏内にある広大な公園で、横浜港に面したベイエリアの風景を楽しむことができます。
春には花が咲き、秋には紅葉が楽しめるため、四季折々の魅力があります。
横浜中華街
横浜マリンタワーから徒歩10分ほどの距離に位置する日本最大の中華街です。
観光とグルメのスポットとして、国内外から訪れる観光客に人気です。
氷川丸
山下公園内には、1930年に建造された客船「氷川丸」が展示されており、横浜港の歴史を学ぶことができます。
タワーからも近いので、観光の際に合わせて訪れるのがおすすめです。
横浜マリンタワーは、横浜市内の夜景スポットとしても非常に人気があります。
展望台からは、みなとみらいのビル群や横浜ベイブリッジ、さらには遠くの街灯りまで見渡せる美しい夜景が広がります。
特に夕暮れ時から夜にかけての時間帯は、港のライトアップや街の光が幻想的な雰囲気を演出します。
カメラを持参して夜景撮影を楽しむ観光客も多いです。
この記事では、横浜マリンタワーでの夜景撮影に役立つ情報を紹介しました。
初心者でも夜景撮影を楽しむために必要な機材や設定、撮影スポットの選び方、さらにSNS映えするテクニックまで詳しく解説しました。
横浜マリンタワーから見える夜景は、その壮大さと美しさで誰もが一度は写真に収めたいと思う魅力的な景色です。
特に以下のポイントを押さえることで、あなたの夜景撮影が一層魅力的なものになるでしょう。
- 必要な機材と設定
三脚やレリーズ(リモートコード)を準備し、カメラのISO感度を低めに設定することで、シャープでクリアな写真が撮れます。 - 最適なレンズの選択
標準ズームレンズが万能ですが、望遠レンズもあると遠くの景色を大きく捉えられ、バリエーション豊かな写真が撮れます。 - 映り込み防止アイテム
夜景撮影の際にガラス越しの映り込みを防ぎましょう。
横浜マリンタワーの夜景は、一瞬一瞬が異なる表情を見せてくれるため、何度でも訪れて楽しめるスポットです。
この記事の内容を参考にし、ぜひ次回の撮影であなただけの特別な夜景を捉えてみてください。
これからも撮影の楽しさを広げながら、思い出に残る一枚を作り上げてください。